怪談・怖い話 体験談

怪談・怖い話 体験談

2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

中から出てきたのは

私は都内で一人暮らしをする大学生です。忙しい毎日で、ほとんどの買い物をネットに頼っていました。置き配は本当に便利で、いつも助かっていました。ある日の夕方、いつものように講義を終えて帰宅すると、玄関前に見慣れない小さな箱が置かれていました。…

夜の囁き

私は都内で一人暮らしをしている24歳のOLです。仕事に追われる毎日で、家に帰ってくるのはいつも夜遅くになります。その日も、疲れ果てて帰宅し、シャワーを浴びてすぐにベッドに潜り込みました。深夜、かすかな囁き声で目が覚めました。「テレビつけっぱな…

湖底の秘密

私は週末になると、いつも近くの湖で釣りを楽しんでいます。その日も、朝早くから愛用の釣り竿を持って湖畔にやってきました。いつもの場所で、エサを付けて竿を投げ入れます。静かな湖面を眺めながら、のんびりと魚が掛かるのを待っていました。数時間が過…

置き配

私は都心のマンションで一人暮らしをしている会社員です。仕事が忙しく、買い物に行く時間もないので、ほとんどの日用品をネットで注文し、置き配で受け取っています。先月のことです。いつものように仕事から帰ると、玄関前に小さな箱が置かれていました。…

小さな YouTube チャンネルを運営している

私は小さな YouTube チャンネルを運営している大学生だ。先月、「24時間廃墟で生活」という企画を思いつき、友人の健太と実行することにした。場所は郊外にある廃病院。夜の9時、我々は機材を持って忍び込んだ。最初の数時間は順調だった。薄気味悪い廊下や…

山奥にあるペンションに泊まりに行った

私は今でも、あの日のことを思い出すと震えが止まらない。3年前、私は友人と山奥にあるペンションに泊まりに行った。その日は生憎の雨。到着すると、オーナーは不在で、代わりに中年の管理人が出迎えてくれた。夜、友人と話をしていると、奇妙な物音が聞こえ…

最後の患者

私は都市開発プロジェクトの一環で、30年前に閉鎖された古い総合病院の調査を任されていた。開発前の最終確認だ。真夏の昼下がり、私は単身で廃病院に足を踏み入れた。ひんやりとした空気が、じっとりとした外気と対照的だった。薄暗い廊下を歩いていると、…

終わりなきトンネル

私は長距離トラックの運転手だ。深夜の山道を走ることも多く、様々な経験をしてきた。しかし、あの夜のことは今でも忘れられない。その日、いつもと違うルートを通ることになった。道路工事の迂回路で、地図にも載っていない山奥の道だった。真夜中、ヘッド…

小さな図書館

私は古い洋館を改装して開業したばかりの小さな図書館で働いていた。開館から1ヶ月が経ち、やっと仕事にも慣れてきた頃のことだ。ある雨の夜、閉館時間が近づいていた。最後の利用者が帰り、私は1階の照明を消して2階に上がった。すると、1階から本が落ちる…

古い山荘の夏

私が大学生だった夏のこと。友人5人と山奥にある古い山荘で1週間を過ごすことになった。その山荘は友人の親戚が所有しているもので、普段は使われていないという。到着した日の夜、私たちは楽しく酒を飲みながら語り合った。しかし、深夜になると奇妙な音が…

永遠の檻

私は遺伝子工学の研究者として、人類の進化の可能性を追求してきた。そして2年前、画期的な発見をした。人間の細胞分裂を無限に続けさせる遺伝子の特定に成功したのだ。 理論上、この遺伝子を持つ人間は不老不死になる。しかし、倫理的な問題から人体実験は…

遺品整理で見つけた祖母の秘密

祖母が亡くなってから1ヶ月後、私は実家に戻り遺品整理を手伝うことになった。祖母は生前、誰も入れさせなかった屋根裏部屋があった。「年寄りの思い出の品だよ」と笑っていたが、今回はその部屋も整理することになった。 埃まみれの屋根裏で、私は古びた木…

闇の底で目覚める太古の恐怖

私は海洋生物学者のサラ・ブラウン。この記録が誰かの目に触れることを祈りながら、最後のレポートを記す。2週間前、私たち5人の研究チームは深海調査船『アビス号』で、マリアナ海溝の未知の領域の調査に向かった。目的は、新種の深海生物の発見と、海底に…

祖父の最後の贈り物

私の祖父は海洋生物学者だった。 彼が亡くなって5年が経った頃、突然、彼の遺品だという小包が届いた。差出人は、祖父が最後に乗船していた調査船のものだった。 小包を開けると、中から出てきたのは、奇妙な形をした貝殻だった。それは螺旋状で、ところどこ…

深海からの呼び声

私は海軍の潜水艦乗組員として15年のキャリアを持つ。様々な任務を経験してきたが、3ヶ月前の出来事ほど恐ろしい体験はない。その日、我々の潜水艦は太平洋の未探査海域での調査任務に就いていた。海底7000メートルという前人未到の深度に挑戦する任務だった…

祖母の遺した古びた音楽箱

祖母が他界して1ヶ月が経った頃、私は彼女の遺品整理を任された。長年人の手が入っていない屋敷は、埃と古びた匂いで満ちていた。屋根裏部屋で見つけたのは、古めかしい音楽箱だった。透明なガラスのドームの中に、バレリーナの人形が立っている。底には「愛…

見覚えのない家族写真

祖母が他界し、遺品整理のため実家に戻った。屋根裏部屋から出てきた古いアルバムを開くと、が挟まっていた。 写真には、祖父母と両親、そして幼い頃の私が写っていた。しかし、私の隣に見知らぬ少女がいる。家族全員が笑顔で、その少女の肩に手を置いている…

鏡の向こうの私

私には秘密がある。6ヶ月前から、鏡の中に「もう一人の私」が住んでいるのだ。最初は単なる幻覚だと思った。ストレスのせいだろうと。でも、鏡の中の私は、私が動かないときでも動いていた。そして、ある日、話しかけてきたのだ。 「こんにちは、本物の私」…